アロマオイルの選び方
アロマオイルが欲しい!
と思っても、初めてのときって、いきなり何もかも迷いますよね。
値段もさまざま、100%天然じゃないとダメ!とか、合成香料のものがある!とか情報もさまざま。
ここのにしようかな?と決めたら、今度は種類がいっぱいあるーー。
オレンジスイートやレモンぐらいならこんな香りかなっ?ぐらいわかるけど、他のものは想像もつかない。
どうしたらいいの?と迷いながら、それでも最初の1本を決めたけど、どうやって使えばいいの?
・・・と手元に届いたけど、上手く使えなくて瓶がごろごろしている方も少なくないのではないでしょうか?
…というのも、最近お友だちのおうちで、まさに!その光景を見たんです。
どうしたらいいかわからず手にしないのも、手元にあるのに使わないのも、どちらももったいないと思うんです。
アロマの香る日常を皆さんに過ごしてほしいと思いますので、自分にあったアロマを上手に選んでもらえるようにアロマの選び方を少し書いてみたいと思います。
選び方1.100%天然のピュア&ナチュラルを選ぶ
アロマオイル、アロマオイル…とさんざんこの言葉を繰り返してしまっていますが、本当は、エッセンシャルオイルか精油と記載があるものを選んで下さい。
アロマテラピーに使うためには、100%植物から搾った混じりけのないアロマオイルを選ぶ必要があります。
一般的にアロマオイルと呼ばれるものなかには、100%天然のピュア&ナチュラルなエッセンシャルオイルと、キャリアオイルでエッセンシャルオイルを希釈したもの(要するにうすめたもの)、合成香料などで作ったものがあります。
100%天然のピュア&ナチュラルなアロマオイルには、商品の表示部分をよーく見てみるとロマオイルとは書いてないんです。ではなんて書いてあるのでしょうか?
きっと(いや…必ず!)エッセンシャルオイルと書いてあります!
日本語で言うと精油です。
日本では、アロマオイルという単語が先行してアロマテラピーが広がり、現在に至っています。
私の周りでは、アロマオイルという言葉とエッセンシャルオイルという言葉を使う方の比率は4:1くらいでしょうか?
そして、ほとんどの人はアロマオイルと言いながら、実はエッセンシャルオイルをイメージしているようです。
さらにややこしいのは、アロマオイルという言葉をエッセンシャルオイルを植物油(この植物油ももちろん100%ナチュラルなものです)に希釈しているものを商品群の名称にしているブランドもありました。GAIAさんがそうですね。昔はロート製薬さんもそうでした。他社ではマッサージオイルと呼ばれるものなんですが、この2社は以前アロマオイルと名付けていたんです。この場合は、合成香料ではありませんから、アロマテラピーに使う商品で、最初からキャリアオイルで希釈されたものということになります。
このアロマオイルの定義の曖昧さが、このアロマオイルは100%天然なのかしらとか、ホンモノなのかしらとかという不安のもとになっているように思います。
さてさて、このややこしい言葉の渦の中で、望んでいるものを安心して購入するにはどうしたらいいか?
アロマテラピーの専門店を見つけるのが最初はいちばん確実かもしれません。
そうです。このサイトはアロマオイル専門店(笑)。 宣伝はさて置き…。
ややこしいので、一応下記にまとめますね。
アロマオイルには3つの意味があります。
1.100%ピュア&ナチュラル(100%天然)な正式名エッセンシャルオイルの俗称
2.最初からエッセンシャルオイルを植物油(キャリアオイル)で薄めたマッサージオイルの別名
3.100円均一のショップで売られているような合成香料
選び方2.アイテム名だけでなく学名を確認する
アロマオイルの専門店をいくつか見つけました。次は、どのメーカー(ブランド)を選べばいいの?です。
アロマの専門店ですから、エッセンシャルオイル(精油)が並んでいます。
ところが、次の悩みポイント登場です。まずは、値段がピンキリ!ラベンダーと名前のついているものでも、300円くらいから4000円くらいまで、さらに高価なものまであったりします。
容量が違うなら当然なので、まずはそこをチェックして下さい。10mlと30mlでは値段が違うのは当然ですよね。しかし、それでも同じような価格差があったりします。
そこで、同じラベンダーでも何が違うのか?
学名とは、それぞれの生物(植物)に与えられた世界共通の名称で、属名と種小名から構成されています。
例えばアロマオイルで一番有名なラベンダー。みんながリラックスの香りとして知っています。でも、数種類のラベンダーがあります。そして、含有成分に違いがあるため、すべてがリラックスに相応しいというわけではありません。
そこで目を光らせるべきポイントが学名です。
たとえば、リラックスできる香りの成分を一番たくさん持つラベンダーは、商品名では真正ラベンダー、ラベンダーファイン、ラベンダートゥルー、ラベンダー・アングスティフォリアなどとして販売されています。
学名は
Lavandula officinalis またはLavandula angustifolia(どちらも同じで表記が違うだけ)
(属名) (種小名) (属名) (種小名)
このラベンダーとは種類の違うラベンダーのひとつに、ラベンダースピカというものがあります。
その学名は
Lavandula latifolia またはLavandula spica(どちらも同じで表記が違うだけ)
(属名) (種小名) (属名) (種小名)
このように、同じ植物でも学名が違えば、香りも使い方も違ってきますので、学名で確認することが必要なのです。
真正ラベンダーは、フランス産とブルガリア産が有名ですが、フランス産のほうがずっと高いです。
近年は異常気象でフランスのプロヴァンスでは生育が非常に悪かったようですので、このようなことが起きるとますます高くなってしまうかもしれません。
このように原産国に違いが値段に反映されていることもあります。
ただ、どちらがいいかは、選ぶ方の好みでしょう。メドウズの真正ラベンダーはブルガリアですが、非常にいい香りだと絶賛していた方を知っています。
アロマオイルの香りは、自然環境に左右されますので、原産国が違えば香りも少し違います。(もちろん、そういう意味では、収穫の年の天候等にも違いが出るようです。)いくつか試してみると違いを感じることができ、好きな香りが見つかるかもしれません。
アロマオイルの品質を決める基準の1つに、オーガニックか?そうでないか?があります。
オーガニックのアロマオイルには、ORGANIC(オーガニック)あるいはBIO(ビオ)と書いてあるか、世界各国のオーガニック認証団体が発行する証明マークが付いています。
オーガニックというのは、数年間、農薬を使わない土壌で育った植物から蒸留したものです。 そしてそうでないものを、オーガニックグレードに対して、コンベンショナルグレード(要するに通常グレード)と言います。
オーガニックとコンベンショナル、どちらがいいのか?
それはもちろん農薬を使わずに手間をかけて育てるオーガニックに決まってますよね?
アロマオイルは植物の成分が濃縮されているので、アロマオイルはオーガニックでなければ!という方もいらっしゃいますが、使い方によって選ぶのもひとつです。
例えば、部屋に香らせる程度ならコンベンショナル、マッサージオイルや手作り化粧品の材料にする場合や、子供さんがいらっしゃるご家庭での使用の場合などはオーガニックと使い分けている方もいらっしゃいます。
選び方3.自分に合ったアロマオイルを選ぶ
アロマオイルが欲しいと思ったきっかけは何でしょうか? 部屋にいい香りがあるといいな!アロマオイルでリラックスできるの?風邪が流行る季節にアロマっていいって聞いた! などいろいろだと思います。
アロマオイルの種類はメーカーにより、扱っている数に違いがありますが、40種類くらいから100種類以上あります。 その中には、人気があって毎日何本も売れるものと、一年に1本くらいしか売れないものがあります。 まずは人気のあるアイテムから選べば使いやすいと思います。
人気ベスト10
1位 ラベンダー
2位 オレンジスイート
3位 ティートゥリー
4位 グレープフルーツ
5位 ベルガモット
6位 ゼラニウム
7位 ペパーミント
8位 ユーカリ・ラディアータ
9位 レモン
10位 ローズマリー・シネオール
香りはダイレクトに感情に働きかけるので、好きなタイプの香りというのも大切です。 鼻はとても慣れやすいので、嗅ぎ比べていると何がなんだかわからなくなってしまうことが多いので、フルーティーな香り、フローラルな香り、甘い香り、すっきりした香り、森の香りなどというグループで選び、好きな1本を見つけていくのがいいと思います。
アロマオイルは医薬品ではありませんので、何かに効果があるということはありませんが、オレンジの甘い匂いはゆったりした気持ちになるし、ペパーミントなどのシャープな匂いは頭がすっきりするし、虫が嫌いと言われるものは確かに虫が寄ってこないなど、香りには、私たちの生活に役立つものがたくさんあります。目的を決めて、それにふさわしいアロマオイル選んでゆくこともいいですね。
1本のアロマオイルが気に入ると、次から次へといろいろな種類が欲しくなります。アロマテラピーの始まりです。甘い香りを持っているから、次はすっきりした香りをという風に手元のアイテムは広がっていくと思います。 そして、アロマテラピーの楽しみは、それらのアロマオイルをブレンドすることに尽きると言っても過言ではありません。
ブレンドするためにアロマオイルを選ぶときは、香調、強さ、持続性を考慮して選ぶといいでしょう。 どんな香りにしたいか、強い香りのものを作りたいのか、ふんわりした香りのものにしたいのか、それによって選ぶ種類が変わってきますよね。
また、それぞれの種類によって香りの立ち方、持続性が違いますから、香りが立ち始めるのも消えてゆくのもの速いものと、ゆっくり香り立ち長続きするものを合わせて選ぶと長い時間楽しめ、香りの変化を楽しむことができます。
そして、出来上がった香りは誰のものでもない自分だけの香りです。 いつも、想像通りの香りができるとは限りませんが、限りないブレンドの調合は終わりのない楽しみを与えてくれます。 どうぞ、自分に合ったブランドや香り、使い方を見つけて、アロマオイルで日々の生活を豊かなもにしていただければと思います。